html&cssを直接入力してホームページを作成する場合は、自分のパソコンのWeb用フォルダーに関連するフォルダーやファイルを作成し、それらを全て契約したプロバイダやレンタルサーバーの指定のフォルダーにFTPソフトで転送します。
従って、自分のパソコンのWeb用フォルダー内には公開したものと同じフォルダー、ファイルが残っています。
しかし、CMSのWordPressなどでホームページを作成する場合は、全ての作業をインターネットを利用してphpというソフトが動作するサーバー内で行います(WordPressもphpで書かれています)。
更に、作成したデータはMySQLというデータベースに保存されるため、FTPソフトでサーバーのフォルダー内をのぞいても、○○.htmlというファイルはありません(cssファイルはある。ほとんどが○○.php)。
従って、サーバーがないと練習も下書きもできないことになります(自分のパソコンに仮想のサーバー環境をつくるソフトはある)。
格安レンタルサーバー
個人でホームページを作成、公開するのに適した格安レンタルサーバーは数多くあります。
下表に一部を示すように、初期費用や契約期間による割引、サービスの内容やサーバースペック、サポート体制などによって料金はまちまちですが、格安なサーバーでも一般の利用にはほとんど支障ありません。
サーバー名 | ロリポップ | さくらインターネット | XREAサーバー | エックスサーバー |
コース | ライト | スタンダード | plus | X10 |
年間料金 (税込) | 3,240円 | 5,142円 | 2,468円 | 12,960円 |
初期費用 | 1,500円 | 1,029円 | 無料 | 3,000円 |
ディスク容量 | 50GB | 100GB | 50GB | 200GB |
マルチドメイン | 50個 | 100個 | 64個 | 無制限 |
メールアドレス | 無制限 | 無制限 | 100個 | 無制限 |
MySQL | 1個 | 20個 | 5個 | 50個 |
WordPress | ○ | ○ | ○ | ○ |
年間必要経費
レンタルサーバーを維持するための年間経費は、独自ドメイン料金とサーバーの利用料の合計です。
独自ドメインで利用できるトップレベルドメインは、.com、.net、.co.jp、.orgなどで、その種類によって価格が異なりますが、概ね年間1,300~1,600円程度のようです。
具体的には、「tagosaku.com」、「tagosaku.ne.jp」のようにセカンドレベルドメインと組み合わせて利用しますが、早い者勝ちなので、既に使われていると利用できません。
上の表のサーバー利用料金と独自ドメイン料金を組み合わせると、XREAサーバーの年間3,800円が最も格安と思われます。
参考
これらのサーバーは、いずれもWordPressなどのCMSを利用することが可能で、加えて、最近は常時SSL対応(https:// のようにurlに s が付く)が必須となってきていますが、Webサイトに無料SSLの「Let’s Encrypt」などを利用できるようになっています。
私は最初はXサーバーを利用していましたが、たまたまXREAサーバーの管理に関係する機会があり、比較すると 、XサーバーはWordPressのインストールなど各種設定等が統一されたコントロールパネルから簡単にできるようになっているということが分かりました。
XREAサーバー もコントロールパネルから設定しますが、各項目が別画面になったりして苦労しました。
初めてレンタルサーバーを利用する場合は、価格は高いですが利用のしやすさからXサーバーがお勧めです(性能面等を含めてもネットで最も知名度が高く、人気のレンタルサーバーとなっています)。
私の場合は、経済的な事情やXREAサーバーの管理経験から何とかなりそうだったので、同じGMOデジロック株式会社の上位サーバー「CORESERVERスタンダードプラン: CORE-A」に2018年に変更し、現在のホームページをこれで運用しています。
サーバーを途中で変更した際はサイトの移動が伴い、SQLデータベースの移動などが必要になったため、ネットで色々調べたりサポートにメールして何とか対応できましたが、途中で思わぬエラーが発生したりして冷や冷やでした。
最初に良く調べて契約すればよかったのですが、使ってみて分かるということもあり、経験値は上がったようです。
サーバーの管理画面
レンタルサーバー会社と契約してID、パスワードを取得しログインすると、次のようなサーバーパネルが表示されます(Xサーバーの例)。
この画面からドメインの設定、WordPressのインストールなどを行います。
○「ドメイン」-「サブドメイン設定」
サブドメインを使うと、www1.tagosaku.net、www2.tagosaku.net・・・のようにサイト用のフォルダーがいくつも作成でき、独立した複数のサイトを作ることができます。
○「ホームページ」-「自動インストール」
新しく作成したドメインにWordPressなどのCMSをインストールし、データベースを作成します。